次期韓国大統領…日本の取るべき道
韓国で十九回目の大統領選挙が行われました。僅差ではありましたが、野党統一候補である尹錫悦(ユン・ソギョル、以降ユンユン)が、本命視されていた与党候補・李在明を打ち破り、五年ぶりに与野党逆転での大統領が誕生したことになります。ユンユンは野党「国民の力」から出馬した(韓国における)保守系候補者で、レッドチーム(支那側)入りした韓国をブルーチーム(米国側)に引き戻したいと考えているそうです。
まず日本人が覚えておかなければならないのは、誰がどの党から出ようが、何をしようが、韓国から「反日感情」は絶対に消えないということです。韓国社会で溢れる憤怒の出来事の受け皿として、「日本叩き」が不満解消のために推奨されてきたことなども原因の一つですが、歴史的に反日であることは韓国人のアイデンティティ(自己確立)に繋がっているのです。
即ち、反日を止めることは韓国人であることを否定することに繋がるのです。彼らは物心の付く前から「獨島の歌(竹島の歌)」を幼稚園で歌わされ、小学校では反日展示会の絵を描き(※)、中学校からは電話帳のように分厚い歴史教科書で妄想の半万年に及ぶ自国史、そして教科書の三分の二を占める虚構の反日・抗日の歴史を学ぶのです。彼らから反日を取り除くと、もはやそれは韓国人ではなくなるという意味が少しは分かるでしょう。
今後の予想ですが、ユンユンはおそらく最初はそろりそろりと日本にすり寄り、ある程度日本側の言い分を加味して、現実的な日韓関係の構築に乗り出すと思われます。具体的には慰安婦合意は破棄をせず、論評せずにそのまま残す。徴用工については、韓国側が賠償を立て替えて、形式的に日本側に請求だけはする、などといったところでしょうか。しかし、こうした日本追随型の外交は必ず韓国では破綻をきたします。
これまでもそうですが、外交的失策は政権批判に繋がり、それが臨界点を超えると、結局いつもの反日政策に舵を戻す、ということの繰り返しです。何度も続く、このあり方にいい加減うんざりするものですが、凝りもせずに外交音痴の岸田・自民党などは早くも「韓国と関係正常化を!」と叫んでいるようです。本当に愚かというか、外交を理解出来る政治家がどこにもいないのだなと分かる事態です。
日本外交の過ちは、不徹底さと過程だけを重視して結果を冷静に見つめられないことにあります。それは時として「やさしさ」に見えるときもあれば、「優柔不断」「日和見」に見えるときもあります。時の為政者は、韓国に対して過去の経験則から誰よりも厳しく接し、我が国の国益に沿うように図るべきなのです。今の日本の幼稚な政治家では無理な話でしょうが…。